札幌の文化遺産(さっぽろふるさと文化百選)

旧北海道拓殖銀行

現在北海道拓殖銀行は存在しておりませんが、北海道経済の牽引車として大きな役割を果たし、札幌中心部の象徴として君臨していたかっての本店ビルの想い出を留めたいと思います
北海道に初めての国策銀行として設立されたのが北海道拓殖銀行です。1899年(明治32年)3月に北海道拓殖銀行法が公布され、明治33年2月16日に北海道拓殖銀行が誕生しました。通称[拓銀]は、明治・大正・昭和を通じて北海道経済の中心的牽引力として北海道の開発に大きな役割を果たして来ました。この本店の建物は明治42年に大通西3丁目に建設されましたが、ルネッサンス風な重厚な外観は当時の札幌で目を見張る物がありました。その後昭和34年宮ノ森に移転され保存されていましたが、平成14年解体されています。[北海道拓殖銀行創業10年誌]より転載 所蔵 札幌市公文書館


二代目拓銀本店ビル拓銀が営業破綻するまでの本店ビルです。昭和35年建設されたものですが外観が大理石で重厚なイメージで君臨していました。1997年の営業破綻により建物はその後北洋銀行に譲渡されましたが、その後建物は解体され2010年には現在地に新しい[ビジネスセンター]が竣工しました。

地下から地上4階までは[BISSE]としてコンビニ・飲料店などが入居して大通地区のランドマークとして再び脚光を浴びています。


  
  駅前通面のテラスの様子。