石川啄木下宿跡
[西五丁目樽川通](北7条西4丁目)のビルの1階エントランスに[石川啄木下宿跡]があります。ガラスのケースに収められた[石川啄木胸像]が台座の上に置かれ、横には札幌市の案内ボードが並べられています。石川啄木が函館から札幌に入ったのは、1907年(明治40年)9月14日で午後1時頃札幌停車場に着き詩友とともに落ち着いた先が、この場所(北7条西4丁目田中サト方)でした。彼が満21才の時でしたが、札幌滞在2週間で小樽へ移りました。
胸像の台座には、啄木の[秋風記]が刻まれています。[札幌はまことに美しき北の都なり。始めて見たる我が喜びは何か例へむ。アカシアの並木を騒がせ、ポプラの葉を裏返して吹く風の冷たさ。札幌は秋風の國なり、木立のまちなり、おほらかに静かにして人の香りよりは樹の香りこそまさりたれ。大いなる田舎町なり。しめやかなる恋の多くありそうなる郷なり、詩人の住むべき都会なり]。