月寒開基百年之碑
この碑は、月寒開基百年を記念して昭和45年に月寒公園内に建立されました。碑の説明板には大凡次のように記されています[この碑は、月寒開基百年にあたる昭和45年9月、明治初期の月寒を開拓した先駆者の労苦を しのび、その偉業をたたえて地元の有志により建てられました。月寒に入植した人たちは、南部藩士が主体の80戸の募集移民のうちの 44戸(185人)で、岩瀬末治が世話役となり、月寒坂上(現在の月寒東2丁目あたり)に開拓使が建てた4棟の長屋に移り住みました。土地は 室蘭街道(現国道36号線の原形)の両側をおよそ3.3haずつ区切り、開拓使はこれをくじ引きで割り当て、その土地を広げるのは個人の努 力次第でした。開拓地も10年の歳月が流れると開拓との戦いに敗れて去る者もいましたが、新たな入植者も増えてきました。そして明 治18年、19年ごろから土地の値が上がったこともあって、農業人口は次第に増えていきました。このように、44戸が月寒の草分けとし て入植してから100年以上の年月が流れましたが、その名をとどめているのは、吉田善治、似鳥仁太郎、長岡重治、岡田駒吉、岩瀬末治 などの子孫にあたる人たちだけとなりました」。