新琴似]は、現在の札幌市西区新琴似です。この地区は、かつて屯田兵によって開拓が進められた[屯田兵新琴似兵村]です。この地区にはJR学園都市線[も走り地下鉄南北線[麻布駅]からも歩いて行ける処にあります。[新琴似神社]は、JR[新琴似駅]から徒歩10分ぐらいの処にあります。
この神社の境内がかつての屯田兵の中隊本部のあつた場所で、この神社が屯田兵縁の地となつています。住宅地のなかに広大な敷地を持った神社は、明治20年5月20日に屯田兵がこの地に入植したおり、天照皇大御神、豊受大神、神武天皇を守護神として祀つたのが創祀です。
本殿です。広い境内の奥まった場所に静かに佇んでいます。新しく造営されたのでしょうか、大変立派な本殿です。
神社の境内にはいくつかの記念碑が建立されていますが、この碑は[開村記念碑]です。新琴似地区は、明治20年(1883年)屯田兵によって開村しました。この碑は、開村5周年を記念して建立されたものです。
保存されている中隊本部の室内は展示室で、かつての屯田兵の生活の様子や兵 村の姿などが数多く展示されています(左図)。右の画像は[もやい井戸]の展示 品です。[もやい]とは、共同という意味で、村内には4戸毎に井戸が掘られ、 この脇には風呂も有ったようです。この井戸は直径約90a、高さは約70センチ の桶を地中半分までに埋め、桶の底から水源までは竹筒が使われていました。
神社は、JR新琴似駅にも近く神社前は、西5丁目[樽川通]ですが、広い幹線には車の往来も激しく神社の周辺もマンション始め住宅がひしめく新しいベッドタウンを形成しています。