藻岩神社[南区川沿4条5丁目]

藻岩地区
札幌から定山渓方面に向かうとやがて中央区から南区に変わり、右手には藻岩の山並みが続く川沿地区に入ります。ここから藻岩の山裾に拡がる北の沢、中の沢、南の沢を[藻岩地区]と呼んでいます。国道230号線の道路沿いに高校やホテル、大型店が立ち並ぶ町並みから右折して山の手に進むと小高い丘陵地帯に住宅が整然と立ち並び、目を点ずると藻岩山を間近に見ることが出来ます。このあたりは南区川沿4条5丁目です。
藻岩神社
道路沿いに[藻岩神社]の門柱が建てられています。神社の敷地の裏手は鬱蒼たる山林です。この神社の歴史は古く最初は、八垂別本通番外地にあり、明治29年[大山祗神]を祀ったのが始まりで、[山の神社]と称していました。その後明治37年5月に社殿を建立し[倉稲魂神]を合祀して[本通神社]と改称しています。その後昭和20年には[藻岩神社]と改称し、昭和45年に現在地に移転いたしました。


本殿
この社殿は、平成7年に新築されたものですが、昭和17年に上山鼻、中ノ沢神社の祭神を合祀し、あわせて札幌神社(現在の北海道神宮)の分霊を祀り社号を改めました。現在祭神は、大山祇神、倉稲魂神、猿田昆古神などです。拝殿の左サイドに建立されている石碑は、奥が[山之神碑]で、明治29年の建立、手前が[猿田彦之命碑]で、明治37年に建立されたものです。
安斉幸作翁顕彰碑

境内には[安斉幸作翁顕彰碑]が建立されています。台座に記されている経歴には大凡次の様に記されています。ここには[安斉幸作翁を憶う]と題して[翁の一生は無私と奉仕と誠実に彩られ今も尚輝きに満つ]と冒頭に賛辞が書かれています。翁は明治33年12月21日、藻岩に生まれ郷土に生きて地域の発展に献身的尽くされて昭和60年9月21日85才の生涯を終えましたがこの間地域の数多くの公職に就き数々の栄誉にも良くしています。
紀年碑

静かに佇んでいる[紀年碑]です。この碑は、1904年(明治37年)神殿の新築を記念して建立されたものです。