中央道路


キャンパスを南北に縦断する幹線道路です。車道の両側には年輪を重ねたニレの大木が覆いかぶさり直射日光を遮っています。この道路の東サイドには前述した[古河記念講堂]を頭に北に向かって文化系の各学部の学棟が列を連ねています。これに対して西サイドは、かって札幌農学校時代の面影を留める建造物や長い年月守り続けてきた貴重な自然がその姿を留めています。
[クラーク博士像]と道路を挟んで芝生の一隅に設置されているのが[聖蹟碑]です。
聖蹟碑は、昭和11年10月北海道で陸軍特別大演習が行われた際、現在の農学部本館が昭和天皇の行在所と大本営となった事を記念する碑です。
この石碑は日高産の[ざくろ石角閃岩]と言う地質学的にも大変珍しい岩石だと言われています。
石碑の上部に[聖蹟]と言う2文字が刻まれていますが、これは閑院宮戴仁親王が揮毫されたものです。
[旧昆虫学教室・旧養蚕学教室]
[聖蹟碑]と農学部本館との間に位置する、緑色の屋根、白色の壁の平屋建ての建造物が [旧昆虫学教室・旧養蚕学教室]です。いずれも明治34年(1901年)の建築で当時の姿をそのまま留めている数少ない建造物の一つです。
現在は下図の様に北大交流プラザ[エルムの森]として活用されています。

農学部本館と関連施設
中央道路から最西に位置する農学部本館は中央に40㍍近い時計付塔屋と両翼に広がる3階建ての学棟が威容を誇っています。本館前庭をはじめ周辺は木立に囲まれ、野外ジンギスカンパーテイなども行う学生達の憩いの場でもあります。
この地はかって札幌農学校時代農学教室の本館があった場所ですが、現在の本館が完成するまでには長い年月と多額の費用費やしました。完成は第一期工事が着工してから27年後の昭和35年でした。

農学部関連施設
写真左 普通作物硝子室及び金網室・肥料効果実験室及び金網
写真右 肉製品製造実習室(皮革工場)


<小麦研究記念碑>
この碑は、小麦の科学的研究に業績のあった坂村徹、木原均両博士の偉業をたたえて建立されました。設置されている場所は、[花木園]入り口から南に向かった農学部の裏手の小道脇です。
[七大戦記念碑]です。この碑は、北大構内[クラーク会館]正面に建立されています。北大・東北大・東大・名古屋大・京都大・大阪大・九州大など七つ の旧帝国大学による[全国七大学総合体育大会(七大戦)]が2013年に50回の節目を迎えましたが、これを記念して第一回が開催さ れた北大構内に記念碑が建立されたものです。2012.07.02日に除幕式が行われました。


クラーク会館から中央道路を北に向かって進み[聖蹟碑]を過ぎると[総合博物館]の間は[エルムの森]と言われ一帯が樹木に覆われた林の中に古き時代の建造物が点在しています。
[旧札幌農学校図書館読書室・書庫]
1902年(明治35年)建築され1965年までは北大中央図書館として使われその後1986年までは農学部の図書館として使用されていたそうです。
現存しているのは当初のT字形読書室と背後のれんが書庫です。
[旧北海道帝国大学農学部昆虫学標本室]
1927年(昭和2年) 建築でわが国昆虫学の基礎を築いた松村松年教授の努力で完成した施設です。当時は写真右図にある昆虫学教室と繋がっていたようです。写真左図の右手後方に見えるのが[古河記念講堂]です。

[エルムの森の老木・巨木]
札幌農学校が この地に移転した当時は現在の[聖蹟碑]から工学部にいたるエリアは原始林だったそうですが、学棟などの建設が進むにつれて伐採された樹木もあったものの関係者のご努力で現在のような自然が保持されていることは本当に素晴らしいことです。
[北大総合博物館(旧理学部本館)]
北大総合博物館の建物は旧理学部本館で1929年(昭和4年)11月に新築された北大構内では鉄筋コンクリート造りとしては最古の建物だそうです。この博物館は延べ9.000㎡が最終目標として計画され、2001年(平成13年)北大創基125周年記念事業として第1期工事3.000㎡の改修が行われ一般公開が始まりました。1階には通路と各展示室、2階の展示室には、札幌農学校以来の歴史[北大の歴史]現在の12学部の紹介[北大の今]をはじめ[考古遺物][生物標本][古生物標本]など多岐に亘る展示が楽しめます。