重要文化財[旧札幌農学校演武場と時計台]

札幌農学校演武場

札幌市には数多くの文化財がありますが、中でも國の指定する重要文化財は[豊平館][旧札幌農学校演武場(時計台)][八窓庵][北海道庁旧本庁舎][北海道大学第2農場][北海道大学植物園・博物館]です。この他にも、[北海道指定]、[札幌市指定]、[登録有形文化財][さっぽろ・ふるさと文化百選]などがあり、いずれも歴史的に貴重な文化財です。


上図は、農学校の全景です。写真の左上に見えるのが演武場です。この写真にあるように建設当時は現在よりも約130b北東よりにありました。現在跡碑(右図)は、かって演武場のあったビル内にありましたが、2010年に北2条西2丁目の歩道脇に移転して設置されています。
演武場はその後街区の再編が行われ道路敷地になつたため明治39年に現在地に移設されたものです。現在の発展した近代的な町並みからは想像できない風景です。
農学校全景 所蔵 北大付属図書館

時計台

時計台全景
この建物は日本最初の農業高等専門学校として明治9年8月にクラーク博士を初代教頭に迎えて開校した札幌農学校の演武場です。この演武場が完成したのが明治11年10月16日です。
この時計台に設置されている時計塔は明治14年に米国ボストン市ハワード時計会社製の時打ち重鐘式の大時計を備えています。8月12日の正式鳴鐘以来現在も往事のまま時を告げています。まさに時計台の鐘は札幌のシンボルです。





時計塔二階展示室時計塔の模型

写真左は、時計台の時計塔、中央は、時計台の二階展示室、右は、展示室に展示されている[E、Howard社製の塔時計]です。この写真の時計の針の長さは、長針85a、短針63aで、材質は杉だそうです。文字盤の直径は1.67bです。
この時計は[時打重鐘振子式四面時計]で明治14年8月12日の運転開始から当時の姿のままで時を刻んでいるのです。