百合が原公園は、札幌市北区百合が原210番地にある公園で昭和58年(1983年)開園しました公園の敷地面積は25.4haという大規模な公園ですが、公園内の[世界の百合広場]には、この公園のシンボルである約100種類のユリが植栽されている他、ライラックやチューリップなど、多くの種類の植物が各々の花壇に植栽されています。昭和61年(1986年)には、
「’86さっぽろ花と緑の博覧会」が開催され全国 から多くの観光客が来場しました。その後、札幌冬季オリンピック開催にあわせ地下鉄の開通、JR学園都市線の開通などアクセスの利便性が増え年ごとに公園を中心として地域が発展してきました。
公園の歴史を振り返ると 昭和53年(1978年) 天皇陛下御在位五十周年事業として公園の造成が決定し翌 昭和54年から造成が始まり、1983年
昭和58年(1983年)にはこれまでの[東北公園]から「百合が原公園」に改称されました。そして前述のように 昭和61年には 全国都市緑化フェア「‘86さっぽろ花と緑の博覧会」開催され、同時に[温室][世界の庭園][リリートレイン]などが設置されました。その
後も園内の改修や各種造成を重ね今日に至っています。
この公園にはJR学園線で札幌ー百合が原公園(約20分)駅から徒歩約10分の他、地下鉄東豊線[栄町]東西線[麻生]からも路線バスが運行 しています。写真は公園正門です。
下図は園内入り口の[百合が原公園案内図]です。正門を入ると左手から[世界の百合広場][世界の庭園][バラ花壇]等が周辺に配置され正門前には[温室]もあり中央が[芝生広場]で園内には[リリートレイン]も運行しています。
世界の百合広場
世界の庭園
ここには[日本庭園][瀋芳園(中華人民共和国瀋陽市)][ミユンヘンナーガルデン(ドイツミユンヘン市)][ポートランドガーデン(アメリカポートランド市)]の四つの庭園があります。日本を除く三つの庭園はいずれも札幌と姉妹都市として提携している市です。
日本庭園
この日本庭園は1983年西ドイツのミユンヘン市で開催された国際庭園博覧会に札幌市が姉妹都市として出展し、ドイツ造園連盟大会賞を受賞したものと基本的に同じです。
池の中央に設けた平安時代風の[水舞台]がこの日本庭園の特色で全体を池泉回遊式の構成に纏めています。
瀋芳園
この庭園は、札幌市の姉妹都市である中華人民共和国瀋陽市から出展されたもです。
この[瀋芳園]という名は、両市の友好の象徴であるこの庭園が、万古流芳(永遠に名を残す)であるように、と言う意をこめて、瀋陽市により付けられました。設計にあたっては、中国伝統の自然山水の造園様式が採用され、池、滝、築山、石、樹木等で変化を与え、橋と園路で庭内を回遊できるようになっていますえ、橋と園路で庭内を回遊できるようになっています。
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ムンフエナーガルデン
このムンフエナーガルデンは、1983年(昭和58年)に西ドイツのミュンヘン市で開かれた第4回国際庭園博覧会に札幌市が日本庭園を出展した事に対する返礼として同市から'86さっぽろ花と緑の博覧会を機会に寄贈されたものです。庭園は、ケアハルト・トイチ氏及びサンボ・ヴイットマン氏の設計によるものです。
ポートランドガーデン
ポートランドの造園家、B.フェリー女史が設計したポートランド市の花であるバラを主題にしたガーデン(庭園)です。
芝生広場
広々とした芝生広場には公園の開園を記念して建立された彫刻が点在しています。
[光る]名畑八郎作 [花の輪と和]名畑八郎作
[ひらく]伊藤隆道作 [北の森たち]伊藤隆一作
園内には[リリートレイン]が運行しています。約1.2㎞を12分かけて1周します。