民放各社のイベント展開
1970年代終盤から1980年代にかけては景気の動向が目まぐるしく変化する時代でした。放送業界も[低成長][ニューメディア][多局化]と言う厳しい環境のもと、此までの安定成長路線にも陰りが見え、1985年、'86年は全国、北海道両地区テレビ広告費も此までの最低の伸び率に留まりましたが、全国レベルでは全広告費の中でテレビ広告費が主導権を握り推移しました。
この時代の広告費の特徴的な傾向としては、広告費の大都市集中化と、販売に直結した効率的運用でした。ローカル局にとっては広告費の地域への配分が大きな課題であり、このため[エリアマーケッテイング]を標榜しながら道内各局の総力を挙げての努力が続けられたのです。[地域情報]に如何に取り組むかが各放送局にとって最大の課題となり、前のパートで述べたように本格的な地域情報番組が編成されることとなつたのです。又、独自のステーションイメージを出すためにも事業展開は大変重要な課題でもありました。これらの事業を広告主のマーケツテイングとどのようにリンクさせ営業面に反映させるかの努力が続けられたのです。