テレビカラー放送の開始

1960年代にはいり[大量消費時代]を迎えましたが、此を大きく支えたのは電波広告でありこの面での社会的責任は極めて大きなものがありました。民放業界は電波広告の社会に与える影響が極めて大きいことに鑑み、業界として又、放送各社が独自に[放送倫理規定]を制定し、放送番組は勿論のこと広告についても[広告規準]を設けて健全なコマーシャル放送への努力を続けました。[大量消費時代]を表徴するキーワードとして新たに[新三種の神器]が話題を集め[カー][クーラー][カラーテレビ]が人々に大きな夢を与えのです。我が国のカラーテレビ放送は1960年9月10日にスタートしましたが、北海道では1966年3月20日、HBCテレビによってカラーテレビ放送がスタートしテレビもいよいよカラー化の時代を迎えたのです。カラー化によって此までのテレビCMも質的にも大きく変化し、このことがテレビCMの視聴好感度をより高める結果を生みだしました。


北海道地区でのカラー放送が可能になったのは、1966年3月20日、東京ー札幌間マイクロ回線の高規格化が完成したことによるものです。これにより北海道も本格的なカラーテレビ時代を迎える事となりました。カラー番組の制作に欠かせないカラー中継車とVTR車の導入で多くの中継番組の制作が可能となりました。

北海道開道百年祝典中継


北海道のテレビ局が本格的にカラーを始動させたのはこの百年イベントからで、1968.9.2日の中継はNHK・HBC・STV3局が共同制作を行い、同一素材を全国ネツトするなど大きな話題を呼びました。



新三種の神器[カー][クーラー][カラーテレビ]が新三種の神器としてもてはやされた時代です。北海道のカラーテレビの普及率は、1971年10月現在60%を超えています。