1980年代は昭和時代から平成時代へ移り変わる最期の一時代であ。振り返って見ると1970年代には[1973年の第一次オイルショツク][1979年の第二次オイルショツク]を経験したが、'80年代も円高ショツクによる景気の後退局面があったものの、その後の[平成景気]に繋がり全国的にはほぼ順調に推移した。しかし北海道はこの時期三度にわたる冷害などの影響を被り全般的には低い生長率を余儀なくされた。
表28

日本経済も'87年から拡大基調に戻った。


表29


1980年代前半の北海道経済は、'80年、'81年、'83年の冷害の影響で実質成長率も1.1と低率で推移した。
このため'86年の大幅な公共投資によって'87年以降経済は回復し、後半の生長率は全国と並びの4.6を記録した。
特に顕著なのは観光と住宅着工で、これらが景気を引き上げる牽引力となった。

表30

1970年代の終盤から顕著となりつつあったテレビ広告費の大都市への集中化現象もこのグラフで見る限り余り変動が見られないが、これは番組、スポット、制作費のグロスであり、大きな変動をもたらしたのはスポット広告である。

表31


スポットは販売に直結した広告手段として大都市を中心に年々増大化の傾向を示した。東京、大阪,名古屋など地区での増加傾向に対し、それ以外の地区への投下は減少傾向を示し、この傾向は平成に入ってからは更に加速化する事となった。