札幌の文化遺産 [国指定重要文化財]

旧札幌農学校演武場(時計台)



札幌時計台の前身は、札幌農学校の演武場です。昭和45年(1970年)6月国の重要文化財に指定され、現在は館内を札幌歴史館として一般に公開しています。


1階は展示場です。札幌農学校の歴史など多くの資料が展示されています。大変興味あるものばかりです。観光ツアーのコースにもなつていて多くの団体客の姿も見られます。



2Fホールです。様々な文化イベントや音楽会なども行われています。ホールの両サイドにもパネルなどが展示されています。正面のステージには[五稜星アーチ]が設置されています。
これは札幌農学校当時、入学式や卒業式などの行事に使用されていた装飾品を再現したものだそうです。アーチ型のデコレーションの真ん中に★をあしらえています。



2階に展示されている[E.Howard社製の塔時計3867]です。この写真の時計の針の長さは、長針85a、短針63aで、材質は杉だそうです。文字盤の直径は1.67bです。 この時計塔は、米国のE.Howardの時計技師であったダナ・ブラツクウエル氏と北海道工業大学教授西 安信氏との永年の親交に基いて二十余年にわたる探査の結果見つけ出されたもので、その取得・修復・てんじは札幌の医療法人ひとみ会 回明堂眼科医院が開業100周年記念事業の一環として取組み同院より平成10年10月に時計台へ寄贈されたものです。



演武場]創設当時の町並みです。写真の左手に見えるのが演武場で、現在の時計台の場所からやや北の方向にありました。
所蔵 北大付属図書館 [明治大正期の北海道写真集より転載]。



写真右手の建物が日本最初の農業高等専門学校として明治9年8月にクラーク博士を初代教頭に迎えて開校した札幌農学校の演武場です。この演武場が完成したのが明治11年10月16日です。写真は、明治12年当時の演武場です。
所蔵 北大付属図書館



上図は、演武場開業式の写真です。教職員の他に第一期生から第三期生全員が参加しています。
所蔵 北大付属図書館



[札幌農学校演武場跡碑]です。かって演武場のあったビル内にありましたが、2010年に北2条西2丁目の歩道脇に移転して設置されています。