札幌の文化遺産(さっぽろふるさと文化百選)

旧定山渓鉄道

大正2年(1913年)、現在のJR苗穂駅(当時は国鉄)から定山渓までの鉄道建設が計画されましたが、諸々の事情で計画が遅れ、大正4年に会社が設立され、路線も苗穂始発から白石に変更になり、大正7年(1918年)10月17日開業の運びとなりました。この鉄道の開通により白石-定山渓温泉は1時間30 分で結ばれる事となりました。開業当初の駅は、[白石][豊平][石切山][藤の沢][簾舞][定山渓]でした。この鉄道の開通によつて現在の札幌市内南地区の開発が急速に進む事になりました。





写真上段は開業当初険しい崖の間を定山渓温泉街に向かう車両で、下段は当初の機関車です。所蔵 定山渓観光協会


開業当初の[定山渓駅]



定山渓鉄道は廃線しましたが、現在もかっての思い出をとどめている場所があります。開業当初の[石切山駅舎]が現在もそのまま保存され地域のコミュニティ施設として活用されています(上段)。この駅舎の裏手のかって鉄道が走っていた場所は公園に姿を変えています。旧定山渓鉄道で唯一往時を偲ぶ建物です。下段の写真は[旧瀧の沢駅跡]で[二美桜]が当時の面影をとどめています。



開業当初の[簾舞]駅


開業当初の[錦橋駅]


昭和10年代の[豊平駅]


温泉街[章月]前の踏切を渡る電車

定山渓鉄道思い出のアルバム  (Aworks h・Sさんのアルバムからお借りしました)。