札幌の文化資産(札幌景観資産No02)
旧北星女学校宣教師館(現 北星学園創立百周年記念館)
北星学園の園内見取り図です。[創立百周年記念館]は、西17丁目通りの通用口から入った中央にあります。
この建物は、中央区南4条西17丁目の北星女子中学・高校の校舎に囲まれた中庭に建つ[北星学園創立百周年記念館]ですが、かつては婦人宣教師の住居でした。この建物は大正15年(1926年)に建てられたものですが、平成元年に創立百年を記念して移転改修が行われ、外側の色も昔の姿に復元されています。1992年(平成4年)4月には記念館としてオープンしました。
記念館の正門です。内部の一般公開は、4月-10月の月・水・金12.00-17.00迄です。
記念館の南面(正面に向かって左側を俯瞰したものです。
記念館の北側(正面に向かって右側)の全景です。
内部は1階と2階から成っていますが、1階には学園の創立者サラ・クララ・スミス女史がアメリカから取り寄せたというオルガンや当時の家具調度品が展示されています。2階は学園の歴史に関する記念展示室になつています。
これは改修前の宣教師館の写真です。この宣教師館は、1926年(大正15年)12月新築されたものですが、スイスの建築家マックス・ヒンデル(大倉シャンツェの設計者)によつて工事が進められました。木造3階建ての1階をモルタル仕上げ、上階を鉄板張りとし、急勾配の大屋根の意匠や張り出し窓などに特徴のある建物です。
創立者のサラ・クララ・スミスは、1880年東京新栄女学校の教師として招聘されましたが、開拓初期の北海道に渡り女子教育に尽力されました。北星女学校のルーツは、1887年1月15日、北海道庁近くの官舎を改造した私塾に始まります。この私塾は1989年には[スミス女学校]として正式に許可がおりスタートしました。その後1894年に北4条西1丁目に移転し校名も[北星女学校]となりました。[北星]は、新渡戸稲造が命名したと言われています。現在地の南4条西17丁目に新校舎が落成し移転したのは1929年です。