札幌の文化遺産(札幌景観資産No24)

旧藪商事会社ビル(三誠ビル)



上の写真は、札幌景観資産第24号に指定されている[旧藪商事ビル]です。近代都市札幌の中央、南1条西13丁目に周りを大きなビルに囲まれクラシックな姿を留めています。このビルは1921年(大正13年)建てられた鉄筋コンクリート造り3階建ての建物で、札幌で最初に建てられた鉄筋コンクリート造りのオフイスビルの先駆けで現存する数少ないビルの一つだそうです。
この建物の前には写真の様な表示パネルが設置されています。これには大凡次のように記載されています[市内に現存するRC造りのビルとしては最古の建物。柱と梁の構造を素直に表現したシンプルな外観ながら北側の廻りの段々状の装飾や玄関上部のアーチ等に正面性を意識したささやかな装飾が見られる。通称西屯田通りの北の始点的な場所にあり、地域のランドマーク的存在となっている]。尚、このたてものは[さっぽろふるさと文化百選]にも選定されています。

このビルは現在三誠ビルとして多くの会社が入居しています。古色が漂う古き時代を彷彿とさせる外観です。


南1条電車通から見たビルの全景です。


このビルの前は南1条の幹線で市電も走っています。東方向を俯瞰すると西4丁目の駅前通りを挟んでデパート、大型店が連なるショツピングゾーンです。


西方向は円山に通ずる道路です。