札幌の文化遺産(札幌景観資産No09)

旧吉田牧場畜舎・サイロ(現 八紘学園資料館)

吉田善太郎氏の別邸であつた現在の栗林記念館と道路を挟んで札幌景観資産No09に指定されている旧吉田牧場の畜舎・サイロがあります。北海道を象徴するような牧舎の風景ですがかつては[吉田農場]があった時代に建築されたものでサイロも最初は1基でしたが昭和18年に2基になりました。


写真は、吉田牧場を開設した吉田善太郎です。吉田善太郎は、明治30年(1897)、36才の時に大谷地や月寒の丘陵地を切り開いて牧場にし、乳牛の品種改良に尽くしました。明治30年には 現在の八紘学園牧場地である吉田牧場を開設し、牧畜・農耕業を営み1904年(明治37年)には 畜舎・サイロが完成しました。それが現在の資料館です。吉田善太郎は大正5 年に56 歳で白石の家で亡くなりましたが、この地域の農業用水の開削を始め農業畜産の発展に大きな功績を遺された方です。現在も[吉田川][吉田公園]の名が残っております。月寒公園には吉田善太郎顕彰碑も建立されています。





資料館の入り口に[都市景観重要建築物第9号]の表示があります(現在は札幌景観資産と名称が変わっています)。内部見学には入館許可書が必要です。事前に手配して持参しましたが、当日は閉館しており見学する事が出来ませんでした。

北海道らしい牧場風景が広がる八紘学園の畜舎とサイロのある風景を様々な角度から見た写真です。