札幌の文化遺産(札幌景観資産No29)

岩佐ビル

写真は、中央区北3 条東4丁目界隈です。[岩佐ビル]のある中央区北3条通は、かって開拓使時代は[開拓使通]と呼ばれ、開拓使の施設(農学校・札幌病院)・や工場などが数多くあり産業発展の中核でした。写真にも見えるかつての[開拓使麦酒醸造所]跡地は、[さっぽろフクトリー]として札幌の観光スポットとしても名を馳せていますが、周辺には旧永山邸、旧福山商店等、明治の面影を今に留める建造物が建ち並ぶストリートです。旧工場の煉瓦の壁面に白文字で書かれた[創業明治9年サッポロビール]や聳え立つ煙突が一際明治の郷愁を呼び起してくれる北3条通に[札幌景観資産No29の岩佐ビル]も一役かつています。


岩佐ビルの全景です最初のビルは昭和25年に竣工しましたが当初は[ラムネ]を製造する岩佐通産の工場でしたが、その後幾度となく増改築がなされ、現在はテナントビルとして業態が変わり、多くのテナントが入居しています。
ビルの正門入り口に標柱が設置されここには次の様に書かれています[建築年 昭和25年(1950年)この建物は、戦後復興期にラムネ工場として使用され、鉄筋コンクリートの柱梁構造を明快に非揚言したレトロモダンな意匠を現在も残している。隣接する開拓使麦酒醸造所(現サッポロフアクトリー)や旧永山武四郎邸と一体となって、明治から使用をに至るこの地域の歴史を伝え、北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)から続く北3条通の特色ある街並みを形成している]。
正面の壁面に[岩佐ビル]の標識があり、左がビルの入り口で右が通り抜けになつています。そこから右手は[欧米焼き菓子とケーキの店 スイートレディージェーン(右図)]で、明るい雰囲気を醸し出しています。
正面玄関脇の通路を進と大きな中庭があり、この中庭を取り囲むようにほぼ正方形に建物が配置されています。正面から見ただけでは判りませんがビル全体としてはかなり広い
正面向かい側はさっぽろフアクトリーの建物で、この建物の左手(東側)には、旧永山武四郎邸と緑地があります。