札幌の文化遺産(さっぽろふるさと文化百選)

大覚寺の山門

大覚寺は、元村街道沿いにあります。元村街道は明治時代札幌から篠路、丘珠、茨戸の村々をつなぎ石狩川に出る唯一の道でした。1888年(明治21年)に新しい石狩街道が創成川沿に作られたときに、この名前が付けられました。街道沿いの札幌元村に因んで名付けられたものです。このお寺の歴史は古く明治37年8月16日に開教しましたが、最初は現在の近くで、現在地に創設されたのは明治40年3月12日だそうです。

大覚寺の山門




この山門は、二層からなる外観で、上層軒下の扇状の垂木など細部に至るまで禅宗の建築様式を採用しているのが特徴です。建築されたのは1914年(大正9年 )です。

黄葉に彩られる11月の大覚寺の境内  

境内には1986年(昭和61年)建立された五百羅漢堂があります。この内部は右左、正面と全面に仏像が鎮座されています。 お寺から頂いたパンフレットには次の様な解説がありました。。[[羅漢]とは正確には[阿羅漢]と言って、インドの古い言葉で(アルハン)と言う言葉を音写した語でこれを日本語で[応供]と訳します。仏道修業の中で功徳を育てる畑となり、あらゆる煩悩を滅し、これ以上学ぶべきことのない覚りの境地に達した尊い方を[羅漢]と言います。]

鎮座されている羅漢の表情は実に豊かで喜怒哀楽に溢れ正に生きているかのような錯覚に陥ります。