札幌の文化遺産(国指定史跡)

開拓使札幌本庁舎跡

開拓使の札幌本庁舎は、明治6年竣工しましたが、現在の道庁赤レンガ庁舎の隣が開拓使本庁舎の跡地として保存されています。下図はパネルに表示されている史跡見取図です。左図のように現在の赤れんが庁舎の右地が跡地です。史跡の由来を記した案内には大凡次の様に記されています。[開拓使は明治5年(1872年)9月開拓使本庁が出来、現在の西4丁目通から西8丁目通までと、北1条通から北6条通までを敷地として、明治6年(1873年)本庁舎が完成した。

本庁舎の建設の経緯

東久世長官時代に札幌本府の建設が始まり、あわせて札幌の街づくりも進められました。[開拓使本庁舎]の本格的な事業を行う為、明治3年(1870年)4月、現在の北4条東1丁目に[開拓使仮庁舎]が竣工しました。所蔵 北大付属図書館 原写真所蔵

[開拓使本庁舎]は、現在の北海道庁を中心として、東西は西4丁目から西8丁目、南北は北1条通から北6条通までの約9万4千坪に及ぶ広大な敷地でした。本庁舎は、現在の道庁赤レンガ庁舎の30間北側に建築されました。この建築の設計に当たったのは外国人ホルトで、1872年(明治5年)7月に着工し翌1873年の7月に上棟式、10月に竣工しました。所蔵 北大付属図書館


竣工した開拓使本庁舎です。新庁舎は木造2階建てで屋上八角型展望層が特徴です。
所蔵 北大付属図書館

現在厚別区開拓の村に保存されています。
北海道博物館所有