札幌村神社[東区北16条東14丁目]

札幌村神社
[札幌村]は、現在の札幌市東区で開拓の先駆者の一人である大友亀太郎によって開拓が進められた地域です。札幌村神社は地下鉄東豊線[環状通東駅]から徒歩数分の場所にあります。道路沿いに大きな標識がありますが近くには[札幌村郷土記念館]もあり、このエリアには、開拓時代の息吹が感じられます。住宅地の中にありながら地下鉄駅周辺の喧噪から離れたのどかな町並みの中に佇んでいます。
鳥居
正面の鳥居の奥に社殿があります。この地域は、明治3年に入植した時は[元村]でこの神社も[元村神社]と呼ばれていたようです。静かな境内には日露戦役忠魂碑なども建立されています。この神社の例大祭は毎年9月4-5日で、この境内にもある土俵では伝統の子供相撲や売店などが建ち並び地域のまつりとして大変賑やかな様です。
拝殿この神社は明治34年に創設されましたが、当初は[札幌神社]とする予定でしたがこの名前では許可がおりずに[札幌村神社]となりました。前回紹介したサツポロビールの場合は[構内]が付いているために[札幌神社]の名前が許可されたのでしょうか。この神社もサッポロビールと同じく、大国魂神、大己貴神、少彦名神の三神を祀つています。以前は社殿も北14条東14丁目にありましたが、区画整理により昭和46年に現在地に奉還されています。
大友亀太郎
この神社の側に[札幌村郷土記念館]があり、その前庭に開拓者である大友亀太郎の像が建立されています。大友亀太郎は、現在の[創成川]の原点である[大友堀]を開削してこの地方の農業の開発に大きな貢献を果たした方です。この像も以前は創成川河畔にありましたが、創成川の大改修の為現在この場所に移させています。ここはかっての役所のあった縁の場所でもあります。