札幌の副都心でもある地下鉄東西線[新さっぽろ駅]から野津幌川を挟んで住宅団地[青葉町]と[もみじ台]が並存しています。大きく上野幌地区と下野幌地区に分かれていますが、この下野幌地区の中心にあるのが[下野幌八幡神社]です。野津幌川に架かる橋[こうせいばし]を渡った側にあります。
この神社は、明治24年頃この地に入植した渕野半兵宅前の小高い山の上に稲荷神社を建立したことに始まります。その後明治33年9月に現在地に[開村八幡神社]として社殿を造営し同35年には拝殿を造営しましたが、昭和53年には改築して現在に至っています。祭神は、稲荷神で下野幌地区の鎮守として崇められています。
神社の手前に標識が建っています。この一帯は野津幌川が流れその両岸が[野津幌川緑地]でパークゴルフなどスポーツ施設が整備されています。野津幌川は、隣接する北広島市から江別市元野幌で厚別川に合流するまで厚別地区を南北に横断する延長10.5キロメートルの河川です。野津幌川は、アイヌ語で[スプ・オル・オ・ベツ]で、[野の中の川]という意味だそうです。開拓当時は辺り一面の原野の中を流れていたことから付けられた名前なのでしょう。
神社の境内から見る[もみじ台]です(写真左)。かつては原野でしたが昭和43年から55年にかけて札幌市の住宅団地として新しく造成され、現在人口は18,858人(平成18年10月1日現在)を擁する一大団地になつています。写真の道路はもみじ台に通ずる道路です。目を点ずるとさっぽろ副都心の高層ビルが目に入ります(写真右)。地下鉄新さっぽろ駅を中心に区役所を始め行政機関、市の青少年科学館などがありますが、デパート・ホテル・総合病院なども整備された地区に発展を遂げています。