相馬神社[豊平区平岸2条18丁目]

神社全景
札幌市の地下鉄南北線[澄川駅]から徒歩10分の場所に[相馬神社]があります。この地区は平岸でかつては[林檎]の生産地として名を馳せた場所です。神社の有る場所は[天神山緑地地帯]で、自然保護林として指定を受けている地帯です。平岸街道(かつての本願寺道路)から本殿まではかなり勾配のきつい坂道を登らなければなりません。
本殿この神社は、明治35年1月に福島県相馬郡太田村にある相馬太田神社の御分霊を奉還し、当時の札幌郡豊平町5番地に仮神殿を設けたのが始まりです。その後明治42年に本殿が落成しましたが本殿は豊平町平岸村47番地でした。現在地に移転したのは大正5年8月1日です。この神社には、天之御中主大神が祀られています。この神様は、万物生命守護神として崇められている神です。
土俵
本殿に向かう坂を下りた場所に立派な土俵が設けられています。この神社の土俵は4本柱に支えられた屋根付きの立派な土俵です。この山陰には草相撲の大力士[千鳥石]の石碑が建てられています。この力士は、この土俵を中心に相撲道の発展に寄与した方でその顕彰碑だと思います。かつては草相撲が盛んに行われていた縁の土俵の様です。
本願寺道路終点の碑
地下鉄澄川駅と南平岸駅の中間点に[本願寺道路終点の碑]が歩道の木陰に建立されています。この碑は、平岸開基110年の記念として昭和55年11月に建てられたものです。明治3年道南の伊達市オサルベツから道路の開削が行われ明治4年10月札幌市平岸まで完成しました。
地下鉄澄川駅周辺
道路終点の碑から前方を眺めると札幌の地下鉄のシエルターが見えます。かって本願寺道路があつた面影は全くありません。本願寺道路は、現在の伊達市長和(オサルベツ)を始点に、途中[中山峠]から定山渓を経て豊平川に沿って札幌に入り、現在の地下鉄澄川駅と南平岸駅の中間が終点となっていたようです。現在の平岸街道は旧本願寺道路に基づいて作られた道路です。