豊畑神社のある豊畑地区は、豊平川の最下流地点で、豊平川と雁来新川に挟まれた地区です。豊畑はかつての雁来村でその由来を記した記録もなく、豊畑の名前は、豊畑神社の名前に関わりがあるのではないかと言われています。この神社は昭和2年に建立されましたが、この名前は、当時の伏見稲荷神社の野村宮司が[ここを豊かな畑に]という思いで命名されたそうです。(これは2004.2.6日の札幌タイムス[石狩川の碑]という記事から引用させていただきました)。大正期に僅か17戸の入植で開拓が進められた豊畑地区も時代と共に開拓が進み見渡す限りの玉葱畑が大きく拡がる農村です。この一角に豊畑神社が地域の守り神として鎮座しています。
境内の奥に鎮座する社殿は神明造りで真赤な屋根が一際目立つています。大正期に入植した17人の人達が五穀豊穣の守護神である稲荷大神を氏神として神名を刻んだ角材を建ててお参りしたのが最初だそうです。その後昭和2年現在地に社殿を造営し伏見稲荷社の分霊を奉齋して豊畑神社を創立しました。御祭神は、倉稲魂神(うがのみたまのかみ)です。
社殿の前には対の[きつね]の彫像がおかれています。多くの神社では[狛犬]が見られますが、稲荷神社以外で[きつね]様にお目にかかるのは初めての事でした。この神社にきつねが置かれているのは、[伏見稲荷神社]の御分霊を祀つていることによるものです。
神社の境内から見るモエレ沼公園にある[モエレ山]です。2004年10月に完成したこの山は標高62.4bで公園のシンボルとして高い人気を博しています。札幌の中心街からも高層ビルからは眺める事が出来ます。頂上には四囲の眺めを楽しむ多くの姿が眺望出来ます。この頂上は円形になっており、ノグチの生誕百年でもある完成した2004年に因んで2004センチになっていると言うことです。見渡す限りの原野の中にその姿を誇っています。