地下鉄[東西線]の南発寒駅からバスで約20分山の手にむかつて進むと[西野神社]があります。場所的には札幌市西区平和1条3丁目で、住宅街の真ん中にゆったりとしたスペースの杜の中に静かに佇んでいます。鳥居をくぐり境内に入ると、狛犬や灯篭の並ぶ参道の奥に社殿があり、境内には、百年記念塔、創祀120年祈念碑、土俵、神楽殿、神輿殿などがあります。現在氏子の戸数が約14.000戸、まさしく地域の守り神として崇められています。
この神社は、明治18年、この地の開発のため入植した5戸の移住民によつて、右股、左股、広島の三集落に奉祀していた小社をあわせて明治33年に[西野神社]としたのが始まりです。御祭神は、豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)、鵜草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)、誉田別命(ホンダワケノミコト)です。
境内の奥まった一角に[神輿殿]と[神楽殿]が隣り合わせで建てられています。この神社には[江戸神輿]と[京神輿]があるようです。
神社の入り口近くに建てられている[創祀120年記念碑]です。この記念碑は、西野神社のご祭神である安産の御神徳に因んで安産の象徴と言われる[犬]が置かれています。変わった狛犬かと思いましたが、拝殿の前には狛犬もいます。この記念碑は、氏子の子や孫の成長を祈ると共に開拓の拠り所となっている神社を次代に守り継いでほしいとの願が込められているとの事です。厳粛な境内の中に何かしらほのぼのとした暖かさを感じさせてくれます。
神社の前を走る幹線を進むと[平和の滝]があります。この地帯は[平和]と名付けられていますが、この名前の由来としては、開拓時代開墾に大変な困難が伴ったため、開拓民が願望を込めて付けた名前だと言われています。直ぐ近くには手稲山の登山道もあり、自然に恵まれたエリアです。