国道5号線の札幌と小樽市の境界線近くの[星置]に鎮座する[星置神社]は、国道から小高い丘の上にあり、国道からも鳥居を見ることができる。石段を登ると鳥居の奥に社殿が森の中に静かな佇まいを見せている。
この神社は、1884年(明治17年)広島県佐伯郡から16戸がこの地に入植し、その後山口県、富山県、青森県などからの入植者が村落を形成し、自分たちの心の拠り処として、1887年(明治20年)星置153番地に小祠を建立したことに始まるが、その後1913年(大正2年)現在地を取得して小社を造営した。現在の社殿は1973年(昭和48年)造営されたものである。
社殿は、神明造りで20坪という小振りであるが、廻りの濃緑色の木立の中に社殿の真赤な屋根が一段と輝き、そのコントラストが境内に明るい雰囲気を醸し出している。
鳥居を潜り抜けると境内の一隅に[弘法大師堂]がある。神社と大師堂との関連は判らないが、1959年(昭和34年)[番外第16番大師堂]を移転して新築したものらしい。堂内をうかがい知る事は出来ないが、3坪ほどの小振りな堂である。大師堂は、古くは1890年(明治23年)山口に建立され、現在も[軽川][山口(山口神社)]にもあるそうです。
境内に[開村記念碑]と[開基百年碑]が並べて建立されています。
小高い丘の上にある境内から眺望した写真です。
真下に国道5号線が走っています。写真右方向が札幌方面で左方向が小樽方面です。国道5号と交わるように延びている道路は[星置通]で、この先星置、山口地区を通って奥が日本海です。