国道337号を小樽方向に進み、星置駅前通と交わる直前にこの大きな赤い鳥居が目に飛び込んできます。この神社は、1885年(明治18年)に山口県からの移住者が当地に伊勢神宮の遙拝所を設けたのが始まりで、1902年(明治35年)9月17日山口神社として創立、1968年(昭和43年)現在地に社殿を造営しました。社殿は境内の一番奥に鎮座しており、鳥居からは遙か遠くに望む事が出来ます。
境内と呼ぶに相応しいかどうか判りませんが、942坪ある広大な敷地の中程に[山口クラブ]という建物がある他には四囲を小高い木々で囲まれた広場です。かつては原野だつたのかも知れません。この[山口クラブ]に隣接して[北海道新四国八十八ヶ所霊場第17番札所]があります。
神明造りの社殿は15坪ですか、扉が閉まっていて中の様子を窺い知る事は出来ません。例大祭には地域の住民が集まりこの広場で賑やかに祭りの行事が繰り広げられるのでしようが、日頃は車の喧噪も聞こえない静かな森の奥深く鎮座しています。
左図は、開基百年、右図は、開基八十年の記念碑です。山口地区は1881年(明治14年)山口県人宮崎源次左ヱ門らが星置に[山口村]を拓いたのが始まり
です。この地区で生産されるスイカは現在[サッポロスイカ]として名前が知れ渡っていますが、これは1916年(大正5年)スイカの栽培を始め[山口スイカ]として長い間命名されてきたものです。
この道路は国道337号で札幌から銭函を経由して小樽方面に向かう幹線道路です。この幹線沿いには、[小樽CC]や無形文化財として登録されている[バツタ塚]等もあり、平行して[山口運河]も流れています。