国道230号を定山渓温泉に向かうと温泉の手前に[小金湯]地区があります。ここは古くから湯治場として知られた温泉ですが、定鉄バス[小金湯]停留所を降りやや歩くと、右手の森の中に天満宮の鳥居が僅かに顔を見せています。本来はこの国道から鳥居に向かって参道が設けられたのでしょうが、現在では殆ど参道の痕跡を留めず、何の標識もなく見過ごしてしまう様な佇まいです。
国道から参道を進み鳥居を潜ると木陰に祠を望むことが出来ます。
この地区は、1887年(明治20年)北大の第四農場となりましたが、1890年(明治23年)に熊本県から4名が最初の入植者として移住しましたが、1924年(大正13年)その中の一人である、武長乙松さんが郷里の太宰府天神の分霊をこの農場に祀ったのが[小金湯天満宮]です。
ここには[菅原道真公]が祀られています。
[境内]と言うよりは[草地]といった方が相応しい様ですが、直ぐ横は、農道
で、その一角に[小金湯会館]の建物があります。地域住民のコミユニテイセ
ンターなのでしょうか。天満宮のお祭りには、住民が集まってお祝いをする
場所となるのでしょう。