[札幌市テクノパーク]の坂道を辿って行くと小高い丘の上に[澄丘]神社の鳥居があります。廻りを近代的なビルに挟まれた中に、綺麗に整備された境内が広がります。鳥居からは更に石段を登り第二の鳥居を潜ると神社の境内です。新しい神社のせいでしょうか、境内には、記念碑などは一つも見あたりません。
この神社は、1977年(昭和51年)建てられた厚別区の中で最も新しい神社です。神社の歴史を振り返ると、1918年(大正7年)赤平市にお住まいの宮尾ダンさんが創祀したのが始まりですが、社殿新築後の1982年(昭和57年)北海道神宮よりご祭神を奉戴し、現在は[天照皇大御神][天照皇大御神荒御魂][豊受大神]を祭祀しています。
この写真は、[澄丘神社]がある、下野幌のロケーションです。前方遠くに見えるのは[北海道百年記念塔]です。右のこんもりとした森の一隅に神社があり、正面の緑地を挟んで、左手が[もみじ台団地]、右手が[テクノパーク]です。野幌原始林も間近にある、自然の豊かなエリアです。
南郷通のもみじ台団地側からテクノパークに通ずる橋[ポンノツポロ橋]です。テクノパークの造成に合わせ、1986年(昭和61年)[ポンノツポロ川]の上に架けられました。橋長が113メートル、幅員が12メートルのアーチ型の橋で[ローゼ橋形式]と言われています。近代的なIT企業団地のゲートに相応しい趣です。
上の写真の[ポンノツポロ橋]を渡と丘陵地帯にテクノパークの研究棟がそこここに点在しています。1986年分譲の[第一テクノパーク]、1988年分譲の[第二テクノパーク]に合わせて25社が進出し、IT企業の集積地として脚光を浴びています。近代的な企業群の中で[澄丘神社]は、これら企業の護り神として静かに鎮座しています。