開拓神社(南区澄川紅桜公園内)

[紅桜公園]の[開拓神社]鳥居の前に[開拓神社]の標石が建てられています。裏面には、平成元年5月吉日建立と記されています。また鳥居側には、開拓神社の由来や祭神が記されています。これによるとこの神社は、昭和59年(1984年)当地開拓70周年を迎え、開拓功労者14柱を御祭神として祀つたのが由来です。
この神社の鳥居は格式があり、笠木の上に屋根がある豪華なものです。また、鳥居から参道に沿って石の灯籠が並べられていますが、この神社には社殿はありません。


参道を登り詰めた頂上には2つの碑が並んで建立されています。左の[山之神碑]は、阿部与之助の山林内で行われていた軟石の安全を祈願して1921年に石切場に建立したものを1987年に移設。右の[御大禮記念碑]は、大正天皇即位を記念して西岡に入植した開拓者が1915年建立し、1982年現在地に移設。

公園のある地域は、古くより[桜山]と呼ばれ札幌市民にとつては[円山公園]と並ぶ桜の名所として親しまれてきた場所です。明治22年、この公園の初代園主奥矢作左右衛門と子供の金蔵親子が北陸の金沢から入植しましたが奥矢氏の唐松苗木の植林などの努力が実りこの地域は道内屈指の美林と称されるに至りました。昭和17年三代目の園主である奥矢将雄氏は[紅桜遊園地]の造園に着手し、同30年一般市民に開放して現在に至っています。園内には11ケ所の手堀りの池や滝、2万トンに及ぶ銘石が集められ随所に配置されいます。この公園は天下の名園である金沢の[兼六園]を目指して様々な施設の充実をはかり、昭和63年4月には名称を[紅桜公園]と改めました。

木乃美茶屋

手堀池

手堀池

樹林

句碑

句碑