十軒神明宮[北区篠路上篠路312番地]


地下鉄東豊線[栄町]から中央バスに乗車して約20分で[十軒神社前]に到着。幹線道路[花畔ー札幌]から少し入った場所に鳥居が現れます。この地区は新しく開発がすすめられた地区で新しい住宅が周りを囲んでいますが、全体的には幹線道路と伏籠川に挟まれた畑地で、開拓当初は畑地の中にひっそりとた佇んでいた祠だつたのだと思います。

この神社は、明治31年10月当時の篠路村十軒地区の入植者たちがひと坪の祠を建立して篠路神社よりご祭神として天照皇大神の分霊を受け創祀したのが始まりで、その後大正15年には六坪の社殿を新築、昭和56年に現在の新社殿を建立しました。


写真左の石標は鳥居の側に建てられています。正式には[十軒神明宮]ですが、地域の方の知名度が低いことから[十軒神社]の名前の石柱を建てたようです。写真右は社殿に掲げられている扁額でここには[十軒神明宮]と記されています。因みに鳥居には[神明宮]とのみ記されています。


鳥居と並んで建立されている記念碑です。台座の碑文には次のように記されています。
[明治4年5月南部藩士瀬川喜弥多、金田市勝治、佐藤善吉、瀬川友治、釜石勇七、佐々木
萬蔵、大畑善次郎、佐々木儀七、高野勝蔵、太田賢蔵の10名は家族を伴い渡道、北の大地に居を構えて十軒と称し部落の発足を見た。以来幾星霜を重ねて、今年120周年を迎えるにあたり、先人の労苦を偲び其の開拓的精神の後世に永く伝承されることを願い茲に記念碑を建立した。
平成3年9月5日 十軒町内会]



幹線道路から神明宮の前を通る道路側からの全景です。神明宮に隣接して十軒会館があり、その前は広場になつており、例大祭、盆踊りなどの催事会場にもなっています。この道路沿いに十軒青空公園もあります。
















十軒会館前の広場から見た社殿の全景です。

社殿の裏手に広がる玉ねぎ畑です。
神明宮に隣接する十軒会館です。地域のコミュニティセンターの役割を果たしています。
この道路は[花畔ー札幌]線で、写真の前方を進むと丘珠町から[苗穂ー丘珠通]で丘珠空港を経て札幌方面に繋がり、反対方向に進むと篠路の市街地です。