南郷通 2(白石・東札幌・菊水)

[アサヒビール]から南郷通を西に進むと、新しい白石の中心的な顔として発展を続ける地下鉄[白石駅]です。[白石]という名前の由来は仙台藩白石領(現宮城県白石市)片倉氏家中からの入植によるものです。かっての[白石村]は、現在の国道12号が走る本通付近が中心でしたが、地下鉄の開通によって[南郷通]が脚光を浴びる様になりました。

白石バスターミナル1976年(昭和51年)6月1日、地下鉄東西線が開通し白石駅が出来、南郷通と環状通の交差点、南西の一角にこのターミナルビルも開業しました。1階はバスターミナルで南郷通と環状通に面して多方面に繋がる路線が開通しています。このバスターミナルと環状線を挟んだ一角は、近い将来白石区役所の移転が予定されており、区役所と併せて関連施設も整備され状況が大きく変わるものと思われます。

写真下左図が[南郷通]で、右図が[環状通]です。

南郷通環状通

現在の白石区の前身は[白石村]です。写真下左図は、現在本通1丁目にある[白石会館]です。ここが1902年(明治35年)から1972年(昭和47年札幌市区制施行)まで村役場が保存されていました。そのため[白石村行政発祥之碑]が建立されています。

白石会館白石村行政発祥之碑

白石小学校国道12号線国道12号線の白石中央付近です。札幌から江別・岩見沢方面に繋がる国道で平常は交通量も多い国道です。

佐藤孝郷顕彰碑

国道12号沿線の[白石小学校]です。この校庭に[佐藤孝郷顕彰碑(上図)]がありますが、この学校に顕彰碑が建立されているのは、この学校の前身が[善俗堂]で創設者が佐藤孝郷だからです。佐藤は入植後も子弟の教育には熱心に取り組み、この学校の近くにあった自宅(現在の本通三丁目南)の隣に学問所を開き、貧しい児童には教科書や文房具を貸与していました。この学問所は、村の会議所としても使われていました。当初生徒は18人でしたが3年後には31人となりました。このため校舎が手狭になつたため、新たに校舎を建て[村学舎]と呼んでいました(現在の本通二条三丁目の建設会社敷地)。現在の白石小学校は、1881年(明治14年)公立白石学校となりそれが現在に至っています。


[南郷通]に戻ります。地下鉄[白石駅]の隣駅は[東札幌駅]です。東札幌はかっては千歳線が走っていた処で、現在はその跡地の再開発が急ピッチで進められ街の姿も大きく変わっています。地下鉄[東札幌駅]の出口から地上に上がると、南郷通と交差して[東札幌循環通]が国道12号線まで続いています。この辺り一帯は旧千歳線の駅舎跡ですが大きな施設などが立ち並び街の姿を大きく変えています。

イーアス札幌大型複合施設[イーアス札幌]です。2008年11月21日開業した複合型ショツピングセンターで、Aタウン・Bタウン合わせて29.000uあり、多業種の店舗構成で活況を呈しています。
イーアス札幌

このショツピングセンターを少し進んだ処にゆったりとした空間の中に二つの建物が見えます。
写真下左図は、[札幌市民情報センター]で、下右図は、[札幌コンベンションセンター]です。赤い円筒の建物は地下1階地上3階の建物で2003年6月1日オープンしましたが、数多くの国際会議などが開催されています。

札幌市民情報センター札幌コンベンションセンター


地下鉄菊水駅前 南郷通写真は、南郷通に面した地下鉄[菊水駅]前です。現在の[菊水]は、かつて[上白石村]と呼ばれていました。1910年上白石村の一部が札幌区に編入され、札幌区白石町となりました。
1918年には (すすきの)地区にあった遊郭が札幌区白石町に移転を開始して札幌遊郭となりました。現在の菊水神社(旧白石稲荷神社)と大門通はこの時代の名残りですが、現在は街全体が大きく変わり、跡地は商業ビルや医療施設などに変っています。

写真下左図は、[菊水神社]です。現在の神社は、菊水5条2丁目の菊水公園という小公園の一隅に佇んでいます。当時の町並みとはすっかり変わり住宅地のど真ん中の公園にコンパクトな祠が独り寂しく歴史を見つめている様です。もともとは中央区の南5条西8丁目にあった社殿を遊郭の移転にあわせて移転し[白石稲荷神社]と呼んでいましたが、昭和45年に稲荷神社のご神体を返還して北海道神宮から伊勢の外宮の四柱を奉戴して[菊水神社]に改めたものです。ご祭神としては、宇賀之霊之神、太田之神、御子之神、広瀬之命、大宮売之命などが祀られています。
写真下右図は、[北海道がんセンター]です。このセンターは、明治29年札幌陸軍病院として創立しましたが昭和20年12月には国立札幌病院として発足、昭和32年現在の地に16診療科、450床の総合病院となりました。昭和42年に北海道地方がんセンターが併設されました。現在は、がん分野における診療・研究・教育研修・情報発信での北海道の先端的な役割を果たしています。

菊水神社北海道がんセンター

瑞穂大橋[南郷通]もそろそろ終着点に近づきました。この橋を渡ると[中央区大通東10丁目]です。
[水穂大橋]は、昭和61年10月に完成した、札幌市の中心部と厚別副都心を結ぶ[南郷通]が豊平川を跨ぐ処に架けられている橋です。この橋の特徴は橋の色彩で、ライトグリーンの輝きがまわりの環境とマッチして輝きを増しています。遠方からもすぐに識別できる橋の一つです。