地下鉄大通駅と地上周辺


現在札幌の地下鉄は[南北線] [東西線〕[東豊線]の三系統で運行していますが、そのいずれもがここ大通駅で交差してます。そのため大通駅は終日乗降客で賑あいを呈しています。
地下鉄大通駅コンコース
札幌地下鉄の開通にあわせて、昭和46年11月16日には大通駅を中心に西1丁目のテレビ塔から西3丁目の大通駅までの[オーロラタウン]、南1条から南4条すすきの駅までの[ポールタウン]あわせて152店舗からなる一大ショツピングセンターが誕生しました。オリンピックを控えて大型店の進出、店舗のリニユーアルなどが進む市内の中心部に、新しいショツピングゾーンが生まれましたがあれから40年の年月が流れ、商店街のテナントも大きく変わりつつあります。[札幌駅を中心としたショッピングゾーン]に対してこの地下街も[大通駅を中心としたショッピングゾーン]の一翼を担って日々激烈な商戦が展開されています。写真左は、地下鉄大通駅コンコースです。変ったのは商店街のテナントばかりではありません。このコンコースも当初から見ると大きく変わり、市民生活の利便性と併せて市の財政面から様々なスペース活用が展開されています。

中央図書館大通カウンター
中央図書館サービスカウンター
大通証明サービスコーナー
大通証明サービスコーナー
郵便局ATM
郵便局ATM
KiIOSK
KIOSK

[オーロラタウン]は、地下鉄大通駅のコンコースから東に延び、テレビ塔の地下に繋がつています。途中にはデパートの地下にも直結しています。衣料品、喫茶・レストランなどが店を並べています。一方、[ポールタウン]は、大通駅からすすきの駅まで南に延びています。この地上には、狸小路商店街を始め、大型店、ブテッイクなどの専門店が並んでおり地上・地下あわせて札幌の一大ショツピングゾーンを形成しています。

オーロラタウン入り口ポールタウン入り口

2013年3月に[駅前地下歩道空間]が札幌駅南口から大通まで開通しました(写真下左図)。また、旧拓銀跡地に北洋ビジネスセンターのビルが竣工し、地下にはコンビニ、ドラッグストア、地上には北洋銀行の他に様々な業種の店舗が階を埋めています。写真下右図は、[BISSE]の地下1階部分です。
北洋ビル地下

地下1階から地上4階までは [BISSE]と呼ばれ大型コンビニ、医薬店、スイーツ店、飲食店などが出揃い2010.9.23日全店ががオープンしました(写真下左図)。

北洋ビジネスセンター

写真上図は、かっての拓銀本店ビルです。平成7年同行の経営破綻で北洋銀行に替わりましたが、平成22年に北洋ビジネスセンター(写真左図)が完成し、大通公園の一角に威容を誇っています。また、平成25年6月には、駅前通を挟んで旧秋田銀行ビルの跡地に札幌大通西4ビルが竣工し、秋田銀行と石屋製菓が3店舗をオープンしました。

市民ホール旧市民会館

写真右図は、旧市民会館です。豊平館跡地の市民会館
も老朽化のため将来建て替えられることとなり、暫定
の施設として市民ホール(写真左図)がオープンしました。


札幌テレビ塔NHK札幌放送会館
















写真左図は、札幌を代表する観光スポットの一つ[さっぽろテレビ塔]です。ここから1956年(昭和31年)12.22日、北海道で最初のテレビ電波が発射されました。写真右図は、NHK札幌放送局です。中島公園にあった演奏所に替わり、1959年(昭和34年)9.18日現在地に新しい放送会館が竣工しました。(近い将来北2条8丁目への移転が計画されています)。

大通駅(大通公園)周辺の碑と像

山内壮夫 花の母子像

花の母子像
この彫刻は、岩見沢出身の彫刻家、山内壮夫の作品です。(西二丁目)
石川啄木歌碑

石川啄木歌碑
啄木は、札幌には、9月に僅か2週間の滞在でした。昭和56年啄木の70回忌に因んで建てられたものです。(西三丁目)
吉井 勇 歌碑

吉井勇歌碑
この碑は、昭和56年に設置されたものです。この碑に刻まれた詩にはライラックに寄せる市民の感情を言い表しています。(西四丁目)
佐藤忠良 開拓母の像峯 孝 牧童の像
写真左図[開拓母の像]
この彫刻は、佐藤忠良の作品で、北海道開拓を影の力となって支えてきた母達を称えたものです。頭上にかざしているのは笹の葉で、笹に覆われた未開の荒野を切り開いてきた事をイメージしています。(西二丁目)
写真右図[牧童の像]
この像は大通公園にある数多くの像の中でも一番古く1956年に建てられたものです。酪農王国北海道が牛乳生産100万石突破を記念して、酪農関係者によって建てられた[子牛と少年の像]です。峯孝作です。
山田良定 湖風の像山内壮夫 希望像
写真左図 [湖風の像]
この像は、1976年設置された像で山田良定の作品です。[湖風の像]について制作者である山田良定は[若者の心に湖の風のような清らかな息吹を感じてほしいと同時に、それを今の社会に求めたい]と述べています。この作品は、1975年の日展特選作品です。
写真右図 [希望]像
この像は大通西2丁目、札幌市民会館の前庭に建てられています。昭和33年8月、この地にあつた[豊平館]が中島公園に移転して、新たに市民会館が落成したことを記念して建造されたものです。山内壮夫作の像は、白コンクリートで高さ2メートルで、乙女が風に衣をなびかせている姿は、未来に羽ばたく札幌を表徴している躍動感があります。


本郷 新 泉の像
[泉の像]
この像は、札幌が生んだ日本でも代表的な彫刻家本郷 新の作品です。本郷 新の作品は、市内の本郷 新記念美術館の他にも随所で見ることが出来ます。この像は大通公園の西3丁目の中央に建立されバツクにテレビ塔、像の直ぐ後には噴水があり、力強く吹き上げる噴水の中に浮かぶシルエットは、清涼感に溢れすがすがしい雰囲気を醸し出しています。
大通公園には、二十基の彫刻やモニュメントが設置されていますが、その中から二丁目ー四丁目に
ついて紹介しました。

大通公園を東に進むと創成川です。創成川を越えて更に進むと地下鉄東西線の[バスセンタ前]です。
写真下左図は、創成川通を挟んだ東1丁目の[北海道電力本社]で写真下右図は、南大通沿いの[バスターミナルビル]で、1階と地下がバスターミナルになっています。

北海道電力バスセンタービル

大通公園の札幌駅前通以西は、地下鉄東西線[西11丁目]までビルが林立しています。そんな中で目につくのはビルの名前が変っていることです。業界の再編成に伴う合併統合などで古い社名が変るのを見るにつけ時代の流れを痛感させられます。

大通美術館[大通美術館]
大通西五丁目の第五ビルの1階にあります。
このビルも歴史のある老舗のビルで、かっては銀行もありました。本州の大手企業の出先も多くあり、内部も豪華な造りのビルとして高い評価を得ていました。この北隣のビルにもかっては銀行がありましたが、現在はコンビニに衣変えしています。

写真下左図は、大通西4丁目[北海道銀行本店ビル]で、右図は、大通西5丁目[農林中央金庫札幌支店]です。この両行は大通公園に面した場所にあることから公園のイベントに積極的に参画しています。道銀は、毎年春の[ライラックまつり]に、農林中金は、[聖恩碑の錦鯉放流]に支援を続けています。
(註)農林中金札幌支店は、2016.5.2日をもって現在地での営業をやめ5.6日より大通西3丁目の北洋大通ビルに移転します。跡地の利用については未定です。
北海道銀行本店農林中央金庫札幌支店