エドウィン・ダン記念館

ダン記念館[エドウィン・ダン記念館]は、現在札幌市の地下鉄南北線の終点[真駒内駅]のすぐ側にありますが、かつては旧北海道庁真駒内種畜場事務所の一部でした。戦後米軍に接収されましたが、昭和39年現在地に移されています。建物内部には4つの展示室があり、ここにはダンの往時の姿を描いた絵画23点を始め、ダンの使用していた生活用品なども数多く展示されています。

記念館地図

札幌市南区真駒内泉町
 1丁目6番地
★電話 011-581-5064

★休館日(毎週水曜日)
 日曜・祭日は開館。

★地下鉄真駒内駅より
 徒歩10分

真駒内駅 旧選手村 写真左は、地下鉄[真駒内駅]
右は、札幌オリンピツク時の[選手村]。
記念館は、ここから徒歩10分。

真駒内開拓の祖 エドウィン・ダン

 エドウイン・ダン[エドウィン・ダン]は、1848年アメリカオハイオ州チリコシで生まれました。マイアミ大学を卒業後23才で独立して従兄弟と共同で牧場の経営に当たっていました。一方1869年には北海道の開拓を進めるために開拓使が設置されましたが、当時の開拓次官黒田清隆は1871年に米国から農務長官のホーレス・ケプロンを開拓使顧問として招聘しました。1873年ケプロンは息子のA・Bケプロンを通じてシカゴに近い[ダン牧場]から牛20頭を購入しましたが、このときダンに農業教師になるよう奨め、ダンも1年契約で日本に来ることと成ったのです。ダンが25才の誕生日を迎える直前でした。1873年来日したダンは北海道の開拓に役立つ実践力のある技術者の養成に努めました。来日後青森県出身の松田ツルと結婚しましたが、1876年札幌への転勤を命ぜられ6月1日に着任しています。この年の8月にはウイリアム・S・クラークを迎え札幌農学校が開校しました。ダンは来札後札幌の西部に新しい牧草地を設け300頭を収容出来る札幌牧羊場を開設しています。ダンの功績として高く評価されるのは真駒内放牛場の建設です。1876年建設に着手して翌年からは放牛場としての活動を開始しています。ダンは酪農に必要な搾乳場、乳製品加工場、穀物貯蔵場など多くの施設を作ると共に、真駒内川の上流から用水路を掘って家畜管理用の水を確保するなど畜産分野の基盤整備に努め今日の発展の基礎を築いたのです。1882年には開拓使が廃止され、真駒内放牛場は農商務省に移管され、ダンは6年半にわたる北海道での活躍を終えて東京に戻りました。ダンは1931年5月15日東京で82才の生涯を終えましたが、ダンが北海道に残した数々の功績は今も尚高く評価されています。今日近代的な都市に発展した真駒内の原点はエドウィン・ダンが築いた放牛場だと言つても過言ではないと思います。所蔵 北大付属図書館