札幌の街を歩いていると意外な場所で先人たちの生誕地や居住地跡の案内標識に出会います。現在では有島武郎邸を除いて殆ど当時の様子を留めていませんが、近代的な大都市のなかでかつての先人たちの生誕地や居住地を知り、往時を偲ぶのも札幌の今昔を知る上で大変興味深いものです。 |
先人たちの居住地現在の札幌市にはかっての先人達が居住していた事を示す案内板が幾つかあります。現在判かっているものでは、クラーク博士、新渡戸稲造、宮部金吾、有島武郎そして石川啄木の下宿跡等です。W・S・クラーク博士中央区南2条東1丁目創成川河畔の住友生命札幌中央ビル前に[クラーク博士居住地跡]の案内板があります。
新渡戸稲造博士
宮部金吾
又、この緑地には宮部博士縁の[クロビイタヤ][オオバボダイジュ]等を遺す様に配慮されているとの事です。緑地内はこれらの樹木が繁茂し静かな佇まいを見せています。 有島武郎有島武郎の居住地跡は現在の白石区菊水1条1丁目と北区北12条西3丁目の二ケ所にあります。1ケ所は、豊平川に架かる[一条大橋]と[豊平橋]の中間地に位置する白石区菊水1条1丁目河岸公園の中に案内板があります。また、2ケ所目は北区北12条西3丁目のビルの敷地内に[有島武郎邸跡の碑]が建立され、案内板もあります。(詳しくは[札幌の文化財 旧有島武郎邸]をご参照ください。[旧有島武郎邸]
石川啄木下宿先北区北7条西4丁目北大通りで北大正門に近い、札幌クレストビルのエントランスに[石川啄木下宿跡]があります。ガラスのケースに収められた[石川啄木胸像]が台座の上に置かれ、横には札幌市の案内ボードが並べられています。
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