琴似栄町通と環状通[地下鉄琴似・二十四軒駅周辺] 


地図札幌市内北1条西11丁目を起点とした[北1条宮の沢通]は、北1条西28丁目で[環状通]と交差します。地下鉄東西線は、[西28丁目駅]からは[環状通]を走行し、[二十四軒駅][琴似駅]は、[二十四軒手稲通]を走行しています。琴似駅前は、[二十四軒手稲通]と[琴似栄町通]が交錯しています。この通は通称[琴似本通]と呼ばれていますが、屯田兵によって早くより開発が進められ、この通は屯田兵村が最初に造った道路で、この通を中心にして兵村が開かれ兵屋も整然と配列されていました。
所蔵 北大付属図書館

屯田兵村


[琴似栄町通]

琴似栄町通琴似栄町通左の写真は、西区役所前の通りで
右の写真は、地下鉄琴似駅前の通りです。
この先を進とJR琴似駅です。

写真下左図は、札幌市西区役所です。写真下右図は、札幌市西消防署琴似出張所でこの二階に[琴似屯田歴史館資料室]があります。

西区役所西消防署琴似出張所

歴史の森消防署に隣接した一角が[屯田の森]です。木々に囲まれた囲みの中には琴似屯田に関する記念碑が集められています。全部で5つあり、「琴似屯田百年記念碑」「陸軍屯田兵第一大隊第一中隊本部の証」「琴似屯田開村記念碑」「屯田兵本部趾」「琴似屯田兵顕彰碑」が並んでいます。[琴似屯田歴史館資料室]と併せて開拓の歴史が漂うエリアでもあります。この裏手に西区の区民センターがあります。
[屯田の森]と道路を隔てた反対側にあるのが[琴似神社]です。この神社は、明治8年札幌圏最初の屯田兵が琴似に入植したおり、旧亘理藩(現宮城県)の藩祖伊達藤五郎成美公の遺徳を敬慕して御神徳を祀つて[武早神社]と称して創建したのが始まりです。また、境内の一隅に[報徳神社]の社殿がありますが、報徳神社は、屯田兵が入植した最初に現在の琴似山の手2条1丁目に社殿を設けたもので、現在の琴似神社の創始です。琴似兵村は、屯田兵に養蚕を奨励し、この神社のあつた場所に[屯田授産場]がありました。正面鳥居の側に[授産場趾]碑が建立され側に由来が刻まれています。

琴似神社と屯田兵屋

琴似神社報徳神社授産場跡碑

[授産場跡碑]


[報徳神社]







[琴似の屯田兵]は、札幌圏では最初の屯田兵ですが、琴似の屯田兵屋は、明治8年に198戸、翌年3戸、11年には7戸が入植して合計208戸からなっていました。写真下左図は、琴似神社境内内に保存されている兵屋です。この兵屋は当時のものを改修した本物の兵屋で、別の場所にあったものを昭和38年に神社 内に移転したものです。下右図は、清野専次郎さんに付与された住宅で国の史跡に指定されています。

屯田兵屋(琴似神社)屯田兵屋

琴似本通[琴似本通]も区役所や琴似神社付近は商店も少なく静かな通りですが、地下鉄琴似駅から北に向かう通は大型ビルや商店街が立ち並び賑やかな町並みです。ここを更に北に進むとJR琴似駅です。琴似駅を過ぎると[八軒地区]です。ここを南北に流れる[琴似発寒川]の東に広がるのが[農試公園]です。かっての農業試験場の跡地です。

農試公園



[桑園発寒通]
[琴似本通(琴似栄町通)]をJR琴似駅の手前から右折します。ここの通は[桑園発寒通]です。右折して程なく左手に大きな建物が目に入ります。構内の入り口の標石には[雇用・能力開発機構北海道センター]と書かれています。1階フロアには、[この処から縄文時代の遺跡が発掘された]と云う案内ボードが展示されていました。更にこの通を進と左手に朱色の鳥居が目につきます。高いビルの構内の一隅でビルの屋上壁面には[TOPPAN]と書かれています。この小さな祠には[稲荷大明神]が祀られているようです。

雇用・能力開発機構 北海道センター凸版印刷構内の稲荷大明神

桑園発寒通と環状通の十字路
左図の正面に見える道路が今来た[桑園発寒通]で、ここで[環状通と交差しています。表示は北13条西22丁目です。[桑園発寒通]をそのまま東に二丁程進んだ北11条西21丁目に中央市場の場外市場があります。札幌の観光ルートの一つにもなっており、南2条創成川沿いの[二条市場]と並んで多くの生鮮食品が並べられています。
この十字路を左折(環状通を北進)すると直ぐ近くが[中央市場]です。
写真左図は、[札幌市中央卸売場外市場]で、右図が[札幌市中央卸売市場]です。[札幌市中央卸売市場]、昭和34年12月、卸売市場法に基づき全国で17番目の中央卸売市場として開設の許可を受け、青果物部が業務を開始、次いで昭和35年に水産物部が業務を開始しました。現在の卸売市場の総面積は 83,972m2です。また、[札幌市中央卸売場外市場]は、約71店舗が所狭しと軒を連ね、毎日隣の中央卸売市場より鮮度抜群の北海道の海の幸・山の幸を仕入れ、格安で提供しています。


[環状通]
札幌市中央卸売場外市場と場外市場

場外市場札幌中央卸売市場

[札幌市中央卸売市場]の内部は、[青果棟(左図)]と[水産棟]がありこの中で競りも行われています。平成19年の改築で両棟にも全体を見下ろす通路が設けられ、ここからも場内の様子を一望することが出来ます。環境、安全、衛生面にも様々な努力がなされている事を窺い知る事が出来ました。

青果棟水産棟

[札幌市中央卸売市場]を出て[環状通]を北進すると函館本線の高架下をくぐり[札幌競馬場]の外周を通って北大構内を通り、地下鉄[北18条駅]手前の北18条西5丁目の交差点から右折して北 15条西5丁目まで下り、ここから方向を変えて白石区へと続きます。下図は、札幌競馬場です。

札幌競馬場札幌競馬場場内

[二十四軒・手稲通]

二十四軒・手稲通から環状通へ[環状通]に一番近い駅は、地下鉄[二十四軒駅]です。左図は駅前通で[二十四軒・手稲通]です。この通を暫く進と[環状通]と交差します。
札幌には[八軒][十軒][二十四軒]などと開拓移住時の戸数に絡んだ地名がありますが、この二十四軒の地名も八軒と同じく、東本願寺移民の戸数ではなく、明治4年、辛未(しんび)村全50戸のうち分散移転した24戸の戸数に由来しています。辛未(しんび)村とは、明治4年(辛未の年)、開拓使が公募した50戸の辛未移民が一時期移り住んだ村のことです。
当時の二十四軒には「シカの道」といわれる踏み分け道があり、これが現在の二十四軒手稲通のルーツとも云われています。地下鉄の開通後、街の開発も進みマンションの建設も進み、近郊のベッドタウンとして脚光を浴びつつあります。

写真下左図は、[二十四軒バスターミナル]。下右図は、[二十四軒・手稲通]です。

二十四軒バスセンター二十四軒・手稲通